ヒゲニートのギリホリ奮闘記

ヒゲニートのギリホリ奮闘記

30歳が突然脱サラしてヒゲニートになり、年齢ギリギリでワーホリに挑戦するログ

ヒゲニートへの道 p.4

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タクシーの運ちゃんとどんな話をしたのかは、正直覚えていない

 

 

だが、受けた印象だけは覚えている

 

 

 

 

 

 

このおっちゃん、めっちゃ話しかけてくる!

 

 

 

 

英語もろくに話せない我々に対し

 

 

同じく決して上手くはない英語で

 

 

ひたすら話しかけてくる

 

時折知っている日本語も交えながら

 

 

 

 

 

何より

 

 

 

このおっちゃん、1人で喋りまくってるのに

 

 

なんで

こんなに嬉しそうなんだろう

 

 

 

 

 

 

この時は

 

 

陽気なおっちゃんだなー

 

位にしか思わなかった

 

 

 

 

 

だが、3日間ネパールで過ごし

 

 

このおっちゃんのような

 

人懐っこくて、いつでも幸せそうなネパール人を沢山見た

 

 

 

 

 

ほとんどのネパール人が

 

 

生きているだけで、

 

側に人がいるだけで、

 

その人たちとお喋りするだけで、

 

 

 

まるで秘湯で1日のんびりするかのような

 

 

じわぁ~っと滲み出る

 

でもとっても奥行きのある

 

 

 

深い、深い、幸せを感じているように見えた

 

 

 

 

 

 

そんなネパール人たちと触れる中で

 

 

 

すごく根源的な疑問を、たっぷり内省する事になる

 

 

 

 

自分の人生って、あまり深く考えた事ないな

 

幸せについてとか、なんかキモくて考えた事ない

 

でもとても哲学的で、実は重要な問いかもしれない

 

 

 

 

悩みは時々あれど、人はなぜ悩むかを考えた事ないな

 

社会って、人との繋がりってなんだろう

 

 

 

 

 

 

日本人とネパール人ってこんなに違うんだ

 

何が違うんだろう?

 

 

 

 

 

あれ、どっちも知っちゃった自分は、自分をどうしたいんだっけ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世間ではこんな言葉を、よく耳にする

 

 

 

自分の人生このままでいいのだろうか?

 

毎日同じ事の繰り返し

 

何のためにこんなに頑張っているんだろう?

 

本当にやりたい事は?

 

 

 

 

 

人によっては、聞くだけで身体がむず痒くなる言葉たち

 

人によっては、「自分探し」とか「生きる目的」とか、意識高い系でしょ

 

 

などなど、いろいろ解釈はあれど

 

 

 

 

 

こういうキーワードを謳った、リトリートやアジア女子旅

 

 

一定の需要があるらしい

 

 

つまり、そういう考えを持っている人は多いという事だ

 

 

 

 

 

正直、私はどちらかというと

 

 

こういう言葉や、リトリートなるものを

 

「なーにが悩みだ、人生変えるだ」と冷めた目で見ていたクチだ

 

 

 

 

 

でも、今考えれば

 

この時の旅は、ほぼリトリートみたいなものだった

 

 

 

 

 

 

 

 

言葉ってのは難しくて

 

 

 

人の思考や感情は

 

グラデーションであり、流動的だ

 

 

 

それを皆で共通の解釈ができる1つの言語で表す事に、元来無理がある

 

 

 

だからさっきのような言葉たちに

 

 

私のように気持ち悪さを覚える人でも

 

 

すごくフワっと言うなら

 

 

「現状のコレジャナイ感」を大なり小なり抱えている人は、少なくないだろう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大なり小なり、生きづらさや悩みを抱えている日本人に

 

 

そして抱えていなくても、日本の文化にどっぷり慣れた人たちに

 

 

 

 

なぜか多くの気付きを与えてくれるネパール

 

 

 

 

 

 

 

 

ノリで友達に会いに来たネパール旅行が

 

 

図らずも、まるでリトリートのような

 

「お得!3日間内省し放題プラン!」

 

 

になるのであった

 

 

 

 

 

 

今回の旅を象徴するのは

 

何と言っても、村への1泊2日のホームステイ

 

 

 

 

今でこそ、友人のKeiが経営する会社で、事業として村ホームステイを行っているが

 

 

 

当時はKeiも協力隊員で、まだ起業もしていない頃

 

 

たまたま友人の1人が

 

 

「村とか泊まってみたい!」

 

 

とLINEで言ったのが、きっかけだった

 

 

 

 

 

 

ネパールへは、夜遅く着いたため

 

2日目にKeiと合流

 

 

日中軽く街を回った後に

 

 

 

さっそく村へと向かう

 

 

 

 

 

NYも香港も、ネパールの1日目も

 

 

基本的に文化の違いを感じるのは

 

食べ物と建物

 

 

 

よく考えたら、日本以外の国の人たちとの交流って初めてだ

 

 

 

(英語だって喋れないのに…)

 

 

という、ほーんの少しの不安と

 

 

 

 

シンプルな好奇心で膨らむ期待を持って

 

 

 

我々はバスに乗り村に向かった