神戸教員いじめで思う事
Hey, guys.
どうも、すがやんです。
いやぁ…また胸糞悪いニュースですね。
先週金曜、神戸新聞からこのようなニュースが出ました。
ざっくり言うと
30~40代の小学校教員4名が、20代男性を猛烈にいじめていた。という事件。
羽交い締めにして激辛カレーを無理やり食べさせ、目にこすりつけたり、新車の上に靴で立ったり、LINEで女性に性的なメッセージ送信を強要したり。
そして保護者説明会で学校側は、「足を踏んだ」程度しか具体的な話はせず、「可愛がるつもりで悪意はなかった」と説明。今週に入ってTV等との報道との差がすごい…
誰がどう見ても学校が思いっきり隠ぺい・養護しようとしていたという事で、更に炎上している。
こんなニュースです。
本日はこの事件に関し、個人的な見解をログります。
気を付けたい事
まずこういう事件が起きた時に、いつも思う事。虐待事件や殺人事件なんかもそうですが…
我々はメディアを通してこの情報を得ている
という事。
これは本当に気を付けたい。特にこういう感情的になってしまうニュースは、あたかも得ている情報が全てであり、当事者達を裁く立場になったかのように解釈してしまう…
我々が知っている情報以外に、いくつもの環境や状況が重なり、複合的にいろいろな事が関わり、表層化した結果の一部がニュースになっています。
こういうのを見て、短絡的に飛躍して「〇〇は〇〇だ」という“判断”に及ぶのは賢明ではないと個人的には思っています。
「やっぱり教師は感覚がズレている」とか「この4人は人間の底辺だ」みたいな。直接見ても聞いてもいない情報で、何かを判断し結論付ける事はしないように気を付けよう、と思います。
一方で頭に入れておきたいのは
ニュースはレッテルに変わる
のが普通という事。
この報道で「これだから子供しか相手にしない教師は…」「神戸市の小学校は…」と思う人は、少なくないでしょう。人間なんて、社会なんて、そんなもの。
人は無意識にレッテルを貼り、自分の色眼鏡で物事を見ます。だからこそ、こういうニュースを見た時に、自分は意識して気を付けたい。と思うのです。
今や、小さな事件もあっという間に広まり、社会的なレッテルを作り出す時代。
私の前職の話ですが
「毎日どこにいても、見ない聞かない事はない会社名とこのロゴ。これを背負って自分は仕事をしている。常にこの会社の人として見られる。」
という意識が社員なら少なからずあります。このパワーは強く、やはり背筋をピンとさせてくれる。
大企業を辞めて思うのは、こういう意識だけでも、何かの行き過ぎをけん制する力になり得るという事です。そういう社会的感覚を学べたのは、本当に良かったです。
まぁ、しょっちゅう大企業の偉い人たちがニュースになっているので、何事も一長一短なんですけどね。
この事件で思う事
さて、この事件から感じる事ですが、やはり感情的になってしまいます。
あの動画を観ると本当に胸糞が悪くなるし、憤りを感じるし…なんでそんな事になってしまうかと、理解に苦しみます。
今回は、2つの事について思う事を綴ります。
大人のいじめについて
まず、今回よく聞かれるのが
「いじめがいけないと教える教師にあるまじき行為」
「子供以下の卑劣ないじめ」
みたいな声です。
いやごもっともだと思います。
ただ、個人的には本質的に…
いじめについては、大人も子供も関係ない。
これが持論です。
子供は、我々が思う以上に物凄いスピードで考え、吸収し、人格形成していきます。小学生であれば、立派な社会的生き物として最低限の道徳観は持ち合わせています。
一部、なんとも思わず生き物を殺したり平気で人を傷付ける人間は、大人だろうと一定数いるでしょう。
「大人なのに」というのはナンセンスで、子供でも大人でも、いじめは0にはならない。と今は思っています。
私は、いじめの本質は人数だと思っています。1対1であれば喧嘩、行き過ぎたものが殺傷事件。
いじめという行為は、複数人が1人に対して行う事。
そのため、集まった時のエネルギーを考えると、むしろ子供より大人の方が悪質ないじめに発展するポテンシャルがあるのでは、と思います。
そして
前述の通り、一定数の猟奇的な人間がいるにしても、そこに迎合し一緒にやってしまう人間も等しくイカれた奴なのか?
個人的に、ここはNOだと思っています。
組織と一緒で、人数的にもピラミッドの法則になっており、極論この「風見鶏」クラスターが迎合しなければ、いじめに発展しないのではないか。
こういうタイプの人間は、自分1人ではこういう事をしない。強要されたり、周りがしていると楽しくなり…など、周りに影響されるタイプ。
この点に関しても、社会性が研ぎ澄まされている大人の方が、「風見鶏」体質を改善するのは子供より大変な事かもしれません。
いじめへの対策としては、一部少数の「猟奇的」クラスターをどう撲滅するかよりも
「風見鶏」クラスターがいじめに加担しない環境やセーフティネットを設ける事が、最も実利的な対策ではないかと考えています。
ただ被害者としても加害者としても、割といじめに無縁な人生を送ってきた私の意見は、的外れかもしれません…
いじめに関しては、いろいろな人の意見を聞いてみたいところです。
報道について
それと報道に関して。
twitterでは「実名と顔を公開しろ!」という声が多い…というか毎回、この手のニュースがあると、そういう声が沢山表層化するのですが。
個人的には、実は賛成です。
どうでもいい有名人の不倫やら、アイドルの恋愛やらは写真を撮って顔を出し。京アニ放火事件では被害者の実名を公開。
有名人だったらメディアは何でもしていいの?と普段から思う事はあるのですが。こういう一般人の事件は、加害者の情報守るのか…と。
実名公開された途端、あっという間にSNSで広がり社会的に制裁を喰らうでしょう。
今はそういう時代で、メディアが公開せずともどこからか情報が漏れ、加害者は社会的地位を失うかもしれません。
ただ本当に普段は心優しい人間で信用もあり、この件だけ行き過ぎてしまった…という事であれば、信頼できる人間は味方をしてくれるでしょう。
公開されドン底に落ちても、そこから努力して社会的な信用もマイナスから積み上げていけば良いと思います。
多かれ少なかれ、SNSで情報がどのように伝播するか分からない時代。メディアがその末路を明示する事で、少しでも抑止力になればと考えます。
ちなみによくある
自分も強要され、また標的になる恐れがあり、従うしかなかった…
というタイプの加害者については、加担している時点でお前が悪い派です。
自ら勇気を持ってNOと言う、主犯格を止める。まで出来ないにせよ、加担せず去る、他に助けを求める。これが出来ない環境や他の人間関係を築いていないのは、自己責任だと思います。
恵まれた環境で生きてきた奴の戯言だ、と思われるかもしれません。
ただ、人間関係や信頼って簡単に築けるものではないし、本当の信頼は簡単には崩れません。
隣人を愛し、giveファーストの精神でいれば、どんな状況であれ加害者側に回る事は避けられるはず。その努力を怠るのは悪だと、私は思ってしまいます。
今から自分にできること
最後に、このニュースを見て思う事。
私は本当にこの手の人間関係の軋轢には無縁です。
もちろん恵まれている事もありますが、自分の普段の思考・行動と無関係だとも思いません。
普段から人を愛し、愛される事を喜び、利他精神でいれば…少なくとも自分の周りでこういった事が起こるのは、防げるのではないか。そんな風に思います。
あとはやはり、こういう事をしてしまう人は心が満たされていないんですよね。
自分の人生、日々の出来事が幸せで満たされていれば、わざわざ時間を割いて他人に攻撃するなんてあり得ません。
幸せは環境でなく、解釈です。特に日本人は幸福度が低いと言われる民族で、実際にそう思います。
1人でも「幸せになりやすい解釈」ができる人が増えれば、欲を言えばそういう仕事なのか、プロジェクトなのか…何かしらで関わっていけたらなぁ。なんて思いました。
今回の被害者の男性、少しでも回復してくれる事を祈ります。
( ˘ω˘ )< Buy for now