ヒゲニートのギリホリ奮闘記

ヒゲニートのギリホリ奮闘記

30歳が突然脱サラしてヒゲニートになり、年齢ギリギリでワーホリに挑戦するログ

ヒゲニートへの道 p.8

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ネパール人を通して自分を見ていた、村ホームステイの夜

 

 

ゆっくりと流れる時間

 

 

灯りも音もない寝室

 

 

 

きっと、この状況だと誰しもが

 

何かを考えたり、物思いに耽ったりするのかもしれない

 

 

 

 

そんな風に思うほど、静かでおだやかな空間

 

 

昔からいろいろと考えているようで、一度も向き合った事のない疑問がふと浮かんだ

 

 

 

 

幸せってなんだ?

 

 

 

 

 

 

 

 

ずっと今の会社で働くのかな?

 

自由に選べるとしたら、自分はどんな仕事がしたいのかな?

 

 

 

 

そんな事は何度も頭をよぎり

 

特に結論も出ず

 

 

 

でも何となく

 

 

1つの会社=世界しか知らない

 

というのは、つまらないかもしれない

 

 

 

それは入社時からずっと、ほわっと心の中にあった気持ちだ

 

 

 

 

 

でも、この思考自体

 

毎日働いて働いて…という生活をしているから出てくる発想で

 

 

考え事のほとんどは「仕事」をベースにしていた事に気付く

 

 

 

 

 

ネパリの家族を見ていると

 

もっと根源的な、人と人の関係ってなんだろう?幸せってなんだろう?

 

 

そんな疑問を自然と考えさせられるのだ

 

 

 

 

お世辞にも便利とは言えない暮らしぶりで

 

 

あんなにも幸せそうな彼らの顔

 

 

自分はあんな笑顔した事あるかな

 

 

 

 

 

幸せ

 

 

なんかダサいい感じがするし、意識高い系っぽくて、考えるの気持ち悪いなー

 

なんて思っていたけれど

 

 

 

大きな価値観の違いに触れた事で、向き合ってみたくなったのかもしれない

 

 

 

 

 

 

ぐるぐると様々な思考が巡り

 

 

言語化できないまま、何十分考えていただろう

 

 

 

1つだけ、結論付いた事がある

 

 

 

今まで考えもしなかったけれど

 

 

ネパリを見て気付いた事

 

 

 

 

 

 

 

きっと人って

 

 

自分を好きになれなかったら、幸せじゃない

 

 

 

 

 

 

 

 

彼らから溢れる無償の愛

 

家族に向けて、ご近所さんに向けて、初めて会った外国人の私に向けて

 

 

全てを受け入れるような、大きな愛が垣間見える

 

 

 

それが可能なのは

 

皆がそのままの自分を出しているから

 

 

申し訳なさそうな仕草や

 

周りの目を気にするそぶり

 

他人に合わせるような雰囲気

 

 

 

 

こういったものを全く感じない

 

 

なぜそう思う?というのは上手く言語化できないけれど

 

 

 

「あ、この人達は絶対に自分の事大好きだ」

 

 

確信を持って言えるほど、彼らからはそれを感じた

 

 

「だから、当たり前に周りの人達にも愛を注げるんだ」

 

 

 

 

半日一緒に過ごしたネパリを見て、感じた事

 

 

 

それはそのまま

 

 

 

 

他人にどう見られるかは意識してきたけど

 

自分が自分をどう見てる?って考えた事ないぞ

 

 

 

 

という発見に変わった

 

 

 

 

自分の幸せってなんだろう?

 

という漠然とした問いを考えるカギは

 

 

 

自分は自分の事どう思ってるの?

 

 

という問いにありそうだ

 

 

 

 

自分のこと好き?

 

 

どこが好き?

 

 

どこが嫌い?

 

 

 

何してる時が幸せ?

 

 

何していると苦しくなる?

 

 

 

 

 

Keiから聞いた話や、彼のブログで

 

コーチングが、このような問いを使って対話をする事は、知識として何となく知っていた

 

 

 

 

ただ、この夜はじめて

 

 

内省とは、自分が自分をどう見て、どう理解しているかを言語化する作業である

 

 

と、自分の中で腑に落ちた

 

 

 

 

そしてこの作業、自分は結構好きそうだ

 

普段考えた事もないから、すぐに言語化できないけれど

 

 

 

このネパールの旅を通して、今までと異なる自分との向き合い方が出来るかもしれない…

 

 

 

そんな事を考えていたと思ったら

 

 

 

鳥のさえずりと、ネパール語が外から聞こえてくる

 

 

いつの間にか眠って、いつの間にか朝になっていた

 

 

 

 

まだうす暗い中、お父さんが山へ散歩へ行くぞ、と

 

 

相変わらず嬉しそうな顔して、私を外へ連れ出した