ヒゲニートのギリホリ奮闘記

ヒゲニートのギリホリ奮闘記

30歳が突然脱サラしてヒゲニートになり、年齢ギリギリでワーホリに挑戦するログ

ヒゲニートへの道 p.43

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会社の知人であれば、私に対して「Excelで何かいろいろやっている人」というイメージがあるかもしれない

 

 

入社時から退職時まで、自分がこんなにもExcelを使い倒すとは思いもしなかった

 

 

Excelを使うようになったのは、学生時代に「今でしょ!」の予備校でバイトをしていた影響だ

 

 

ものすごいExcelマスターな院生スタッフの影響で、我々大学生スタッフは、Excelで出来る事の多さ、その可能性に魅了され

 

楽しみながらどんどんExcelで業務を効率化し、受験生向けの英語学習システムまで作ってしまった

 

 

 

半分趣味のような感じで、皆で楽しくExcelをイジっていただけだが、この時の経験が後に職場で大活躍する事となる

 

 

 

 

会社に入って驚いたのは、業務においてExcelを使う頻度の高さだ

 

非常にアナログな会社でもあったため、各々でExcelフォーマットを作ったり、各組織単位での売上管理等も行っていた

 

 

当然、各種機関システムがあるわけだが、結局チーム単位で注力したい事や細かな分析は、全体最適をとったシステムではやりきれない事もある

 

どこの会社も大なり小なり同じだろう

そう考えると、サクッと自分で作って皆で使えるExcelは、改めてものすごいツールだ

 

 

入社してすぐ、右も左も分からない中で即戦力で手伝えるのはExcelだったため

 

気付くとあだ名が「ITボーイ」になっていた

 

 

 

特段ITに詳しかったわけではないが、入社した環境では人よりExcelが得意な域に達していたようだ

 

あれだけ楽しみながらやっていた半分趣味のExcelが、まさか仕事で活きるとは思いもしなかった

 

 

 

 

本社へ異動してからはそれが顕著になる

 

 

 

ある時、どう頑張っても処理しきれない業務量を抱え込んだ

 

 

初めて与えられ、かつ自分1人で担当する仕事

 

毎日社長含めた幹部にメール報告する事もあり、張り切り過ぎて、かなり手の込んだExcelシステムを作ってしまった事が原因だ

 

 

毎日のデータ更新・メンテナンス・全国幹配信に午前中いっぱいかかるうえ

 

当時は週の半分近く、若手という事で販売会社代表でアプリ開発プロジェクトに入った事も重なった

 

 

はじめて「どう頑張ってもキャパオーバー」という状況になった

 

 

 

その結果辿り着いたのが、Excelのマクロだ

 

知識は0だったが、毎日ググりながら少しずつ覚えていき、Excelシステムを自動化していった

 

 

最終的には、半日かかっていた作業がボタン1つで10分放置、最後にパワーポイントの体裁を整えて幹部にメールするだけ

 

という所まで辿り着いた

 

 

 

 

 

「毎日遅くまで大変だね」

「お疲れ様」

 

と、よく声をかけられた

 

 

 

確かに大変ではあったが、苦痛ではなかった

 

そして、自分が勝手にやっている仕事だ

 

 

 

 

 

正直、今思い返せば

 

至極俗人的なシステムや、そこまでExcelでやらなくても良いのでは…?という物も沢山作ってしまった気がする

 

 

かなり残業代も貰ったため、辞めた今となっては会社に申し訳ないが。。。

 

 

 

いつも、一度Excelにハマると抜け出せなかった

 

 

もちろんその都度本気で業務効率化や他者の負担の事を考えていたが、持続性やメンテナンスコストを考えれば疑問は大いにあったはずだ

 

 

しかし、そんな事も考えずに必死でExcelに夢中になってしまったのは

 

 

単純に、好きだったのだ

 

 

 

まるで漫画を読んでいる時のように

 

ハマってしまっていた

 

 

 

 

そして漫画と違うのは、自分の作ったシステムでお礼を言われたり、感謝をされる

 

 

自分が創り出したものが誰かの役に立つのを実感できるのは、こんなに嬉しいものか

 

 

 

 

先輩すげーExcelすげー!

 

から学生のノリから始まった私とExcelの関係

 

 

気付けば誰に言われる事もなく、仕事の傍ら勝手に0から独学でマクロを組んでいた

 

 

そして多くの人にお礼を言われて嬉しかった

 

 

 

 

 

 

好き・得意を誰かのために活かすってこういう事か

 

 

会社でのExcelを通じた経験が、私に「好き・得意で生きていく」を目指すのが、意外と現実的な選択肢だと教えてくれた気がする